、東京都議会の政党「都民ファーストの会」に所属する音喜多駿氏と上田令子氏が離党の意向を示した。
私がこの情報を初めて受け取ったのはNHK ニュース7に於いてだった。その報道で最初に「音喜多氏と上田氏が離党の意向」と話したのを聴いて、私は「希望の党に出馬するのか?」と思った。しかしその後、その理由について「小池知事の政治姿勢に疑問を持った」と聴いて驚いた。
私は「アゴラ 言論プラットフォーム」の愛読者であり、音喜多氏はそのアゴラに頻りに寄稿していた。それ故に私は彼の主張を知る機会が多かったのだが、アゴラでは彼は小池氏について擁護を貫いてきた。その擁護は、時には詭弁を弄する程であり、彼は小池氏の忠実な支持者だったのだ。
それだけに今回の突然の離党はとても驚いた。
彼らが離党の方向を示しただけでも驚きだが、それが衆院選告示を直前に控えたこの時期である。小池氏を都知事就任前から支援してきた人が謀反を起こしたことは、報道の方向性にも依るが希望の党の選挙戦への打撃はかなり大きいだろう。
彼らは、離党表明をするのに告示直前という時期を選んだ事に何か特別な意図を持っているのだろうか?離党表明をするのは選挙後でも遅くはなさそうだし、自身の行動が希望の党の選挙戦に大きな悪影響を与える事ぐらい容易に想像付く筈だ。意図があるとすれば、次のような事を予定していると考えられる。
- 新党を立ち上げる
- 日本維新の会に入党する
因みに、自民党への入党は、音喜多氏は今まで自民党を陰湿な手法も含めて散々攻撃してきたので、有り得ない。
都民ファーストの会というのは、我々国民が思っている以上に息苦しい組織なのだろうか?
私は希望の党が公認候補として民進党出身者を全体の過半数とした事に失望したが、彼らも同じ思いなのかもしれない。
都民会の主要な議員が離党したことで、希望の党が今回の選挙で失敗すれば、都民会で離党ドミノが起きる可能性もある。そうなれば、小池氏は国政進出どころか都知事の座も危うくなる。
それに因って、維新の会が東京で勢力を拡大するという筋書きも考え得る。
私が彼らの離党を支持するかというと、彼らが離党する真意が未だ分からないので未だ評価できない。