「芸術」カテゴリーアーカイブ

中田ヤスタカ・CAPSULE・Perfume・などのマニアックな情報をまとめたサイト紹介

ystk archive

中田ヤスタカのこれまでの仕事にまつわる、公式のウェブサイトやSNSでは手に入らないようなマニアックな情報・記録が掲載されている。

インタビュー – TOWER RECORDS ONLINE

Perfumeのブレイクをきっかけに世間からの注目が集まりだしていた頃の中田ヤスタカへのインタビュー記事。Perfume以外のアーティストへ提供した楽曲も多く紹介されている。

アイドルと記憶

ノッチ森永氏の個人ブログ。内容はPerfumeを中心として、中田ヤスタカの少年時代に触れた記事もある。

SONY WF-1000XM4でMP3 (320k bps) vs FLAC (Lossless)を聴き比べ

2023-09に完全分離型のヘッドホン「SONY WF-1000XM4」を購入した。これは3万円程度する高級なヘッドホンである。

音楽のファイル・フォーマットとして主にMP3 (320k bps)とFLAC (Lossless)が用いられている。FLACはCD音源を可逆圧縮したフォーマットなので音質の劣化がないのに対して、のだが、MP3は非可逆圧縮なので劣化を許容したフォーマットだ。とはいえ、多くの人にはMP3 (320k bps)とFLAC (Lossless)の音質の違いは聴き分けられない。

WF-1000XM4を使い始めてからこれらのフォーマットの音質の違いを聴き分けられるようになった。また、同じ曲でも収録されているアルバムが異なると音も微妙に異なる。具体的にどこが違うのかを記録しておく。

CAPSULE (作曲:中田ヤスタカ)

東京喫茶

冒頭のガラスの音はFLACの方が立体感がある。

プラスチックガール

2:05辺りから始まるボーカルはFLACの方が位置が明確。

GO! GO! Fine Day

冒頭から右から聴こえるトランペットの音はFLACの方が位置が明確。

ポータブル空港

1:35辺りから始まるボーカルの位置はFLACの方が明確。

宇宙エレベーター

0:44辺りの右から聴こえるドラム音はFLACの方が明確。

Super Scooter Happy

0:15のエンジンをかける音や4:25のオルガン風の音は、FLACの方が立体感がある。

レトロメモリー

ドラムの高い金属音はFLACの方が再現性が高い。

A.I. automatic infection

左から聴こえるタンバリンのような音がFLACの方が明瞭。

Lucky Love

0:10から聴こえるタンバリンのような音がFLACの方が明瞭。

happy life generator

3:35のタンバリンの音はFLACの方が明瞭。

空飛ぶ都市計画

2:30辺りから始まるストリングスは、FLACの方が音の位置が明確。

テレポテーション

2:15辺りの左から聴こえるタンバリンのような音がFLACの方が明確。

twinkle twinkle poppp!

全体に渡ってFLACの音質の良さが分かりやすい曲。特にサビは声の立体感が明確。

FRUITS CLiPPER

3:05辺りから、右から聴こえるギター音の位置がFLACの方が明瞭。

jelly (album-edit)

0:45から始まる歌声はFLACの方が臨場感がある。

dreamin dreamin

3:50あたりから始まるストリングスはFLACの方が立体的。

e.d.i.t.

冒頭のリズムを取っているシャリシャリ音の解像度がFLACの方が高い。

Perfume (作曲:中田ヤスタカ)

チョコレイト・ディスコ

冒頭の囁き声はFLACの方が立体感がある。

SEVENTH HEAVEN

2:00辺りから始まるユニゾンは、FLACの方が各人の音の位置がより明確。

マカロニ

2:10辺りの「いいよね」の音がFLACの方がより明確。

セラミックガール

0:50辺りの「新しい世界で自分を隠して」の音の位置がFLACの方がより明確。

シークレットシークレット

1:20のかしゆかの「いつか抱きしめたいでしょ」の音の位置がFLACの方がより明確。

アルバム『GAME』に収録されている本曲は1:17のベースが強すぎて不快だが、ベストアルバム『P Cubed』に収録されているものは少し緩和されている。

Spring of Life

冒頭の歌声の音の位置がFLACの方がより明確。

Party Maker

「MP3 (320k bps) vs FLAC」ではないが、アルバム『LEVEL3』に収録されている本曲は7:14辺りに音飛びがある。ベストアルバム『P Cubed』に収録されているものは修正されている。

If you wanna

「MP3 (320k bps) vs FLAC」ではないが、ベストアルバム『P Cubed』に収録されているものは出だしが音割れ気味に感じた。アルバム『Future Pop』に収録されているものが好き。

Spinning World

この曲はアルバム『PLASMA』に収録されているが、このアルバムはかなり音にこだわりを持って作製されたようで、音質の違いが明確に分かる。特にボーカルの音の位置がFLACだと明確だ。

きゃりーぱみゅぱみゅ (作曲:中田ヤスタカ)

チェリーボンボン

3:15辺りから右から聴こえる打楽器の音の解像度がFLACの方が高い。

きゃりーANAN

0:06から始まる声の位置がFLACの方が明確。

tofubeats

CAND¥¥¥LAND feat. Liz (Pa’s Lam System remix)

FLACだと、3:25辺りの音が近づいたり遠ざかったりするのが分かる。

Daft Punk

Give Life Back to Music

1:25辺りから始まるギターの音の位置がFLACの方が明確。

私のオススメ ”Super Scooter Happy” by CAPSULE (中田ヤスタカ)

「Super Scooter Happy」は、CAPSULEが 2004年6月に発表した曲だ。 アルバム 「S.F. sound furniture」に収録された。

当時のCAPSULEのレトロフューチャー志向を反映して、5月にLP盤が先に発売されている。CDに収録された方も意図的に音質を僅かに抑えている。

私はCAPSULEと中田ヤスタカのファンだが、その数ある曲の中でも この曲はトップ3に入るお気に入りだ。

批評

歌詞の内容から考えると、女の子がこれから恋人に 会いに行くので、オシャレしてバイクに乗っている最中の気持ちを表現した曲だ。

この曲が凄いのは、その驚くべき臨場感の高さである。この曲を聴いていると、この女の子の躍動する感情が私の心にまで流れ込んでくるのである。それだけでなく、バイクに乗って東京の街を気持ちよく走る情景がありありと浮かんでくる。そんな曲は他に思いつかない。

それにしても作曲者・中田ヤスタカ がここまで女の子の感性をうまく表現させられるのが不思議で仕方ない。この曲は様々な点で彼の天才ぶりを感じられる曲でもあるのだ。

2005年までCAPSULEはガーリーポップ路線をひた走っていたのだが、この曲はその金字塔と言って良い。

そんな訳でとにかく陽気でノリノリになれるこの曲なのだが、ここまでノリノリになれるのは小気味よいベースのお陰だと思う。ぜひ皆さんには低音を強めにしてこの曲を聴いてほしい。私は、新しいヘッドホンを買ったら初めに 必ず再生機器のイコライザーを調整するのだが、ベースの強さはこの曲を基準にしている。

この曲によく似た趣向を持つ曲として、2001年に発表されたCAPSULE初期の名作「東京喫茶」がある。

きゃりーぱみゅぱみゅのカバー

本曲はきゃりーぱみゅぱみゅが好きな曲として挙げている。確かにきゃりーっぽい雰囲気の曲でもある。そして、彼女は2013年にこの曲をカバーしていて、こちらは更にきゃりーっぽい雰囲気にアレンジされている。

CAPSULEよりきゃりーの知名度の方が圧倒的に高いことを反映して、このカバー曲の方が原曲より知名度が高く、中にはこのカバー曲が原曲だと勘違いしている人すらいる。私は断然原曲の方が気に入っているけどね。