ヒトの他者理解の発達を纏めた。
- 2~5ヶ月
- 共生期。内部と外部の識別が生じるが、母親とは全能的な一体感を持つ。
- 5~9ヶ月
- 分化期。母親を「対象」として認識し、母親を特定化する。母親と他人を区別して人見知り行動を行う。
- 15~24ヶ月
- 再接近期。母親を別の存在として認識する。
- 2~3歳
- 他者を自分とは独立した内的状態を持つものと捉える。
- 4~5歳
- 状況から感情を推測する。自他に於ける視点の区別はできない。
- 6~7歳
- 対象の特性を考慮して感情を推測する。自他の視点を区別でき、他者が固有の感情を持つことを理解するが、その理解は自己中心的である。
- 8歳~11歳
- 人がそれぞれが固有の感情を持つことを認識する。
- 12歳~14歳
- 第三者の視点から対象の感情を推測する。
- 参考文献
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- 分離個体化論 – Margaret Schonberger Mahler
- 役割取得能力とは 何か? – 浜松市立気田小学校 研修資料
- 思いやりの心と共感 – 公益財団法人 日本教材文化研究財団
- 共感性の発達とその意義 – 山岸由佳
- 共同注意 – 脳科学辞典