さあ、届いたぞ!
2020-03-06にAmazon で注文したヘッドホン「Anker Soundcore Life NC A32010F1」が8日に届いた。レビューしていきます。
基本情報
- 発売された時期は2019-04。
- 価格は8999円。発売から一年ほど経っているが値下げはされていない。生産量が少ないのか人気が高いのか分からないがすぐに在庫切れになる。これが値下げされない理由はこれだろう。
- ノイズキャンセル機能付き。価格以上の性能と評価されている。
- 音質も評価が高い。
- 連続再生時間はノイズキャンセルONで10時間、OFFで15時間。AirPods Pro の2倍以上である。
- 防水(IPX5)
- ハイレゾ対応で、有線接続もできる。とは言っても私はハイレゾに対しては懐疑派なので興味はない。
開封
箱はかなり頑丈な造りで、ずっしりと500gくらいある。最初は開け方が分からなかった(笑)。
付属品はUSBケーブル、有線用ケーブル、イヤーピース、各種書類。
イヤーピースは4種類用意されているが、元々装着されていたものが私にとってはかなりフィット感がある。 SONY MDR-XB50BS と比べるかなり落ちにくい。
枠から取り外すのに少しコツが要るので注意。
ネックバンド型はメリットが大きい。紛失リスクは低く、首に掛けたままで収める必要はなく、タッチノイズも起きにくく、連続再生時間が長い。最近の流行りは完全分離型だが、私はネックバンド型が現時点で最も優れた形式だと思う。
スピーカー部には磁石が埋め込まれていて、耳から外しているときはこのようにくっつける事ができる。
感想
他の人のレビューでは、低音が強いと書かれていたが、これまで使っていた SONY MDR-XB50BS と比べると高音寄りだ。音質は明らかに Soundcore Life NC の方が優れており、今まで聴こえなかった音が聴こえてきた。これは久しぶりの感覚だ。
バッテリー残量が少なくなると、音声で知らせてくれる。Amazon アメリカのレビューではそう言った機能がないというコメントが幾つかあったが、どうやら改良されたらしい。
ノイズキャンセル機能
ノイズキャンセル機能は、アクティブノイズキャンセリング(ANC)、 Transparency (外音取り込み)、通常の3種類のモードを切り替えられる。
音楽再生時のノイズキャンセル機能は期待以上だ。自動車の走行音などは2割くらいに抑えている。気をつけないと事故を起こすぞ(笑)。店内で流れる音楽やアナウンスなど中高音はあまり消せていないが、1/3程度にはなっているので効き目はある。
ANC有効時は、僅かなホワイトノイズが発生する。小さい音を聴いているときは気になるレベル。音量自体が十分に大きければ気にならないが。
自転車を運転しているときは、ANC mode やTransparency mode だと風を切る音が増幅される。フードを被ると幾分 風を切る音 は小さくなる。
専用アプリ
app store で無料のSoundcore app を利用できて、これを使って幾つかの調整ができる。
イコライザーは「バスブースト」「オフィス」「オリジナル」という調整済みの3種類から選べる。私は低音が弱いと思ったのでバスブーストを選んだ。
モードを切り替える際、それぞれ 「ANC Mode」「Transparency Mode」「Normal」というアナウンスが流れるのだが、この音量が非常に大きく、ストレスが溜まる程だ。しかしこの問題は「最大音量」の設定を最小にすることで解決する。
ヘッドホンの起動時と終了時にヴァイブレーションが発生するがこれも無効化できる。
総評
ノイズキャンセリングについては初めて使ったので評価が難しい。他の製品と比較した他人のレビューとしては、Amazon では
というものがあった。「殆ど効き目がない」というレビューも見受けられるが、比較対象が書かれていないので、恐らくBOSEやSONY、Appleなどのフラグシップモデルと比較しているのだろう。 これら様々な人のレビューから推察すると20000円相当の製品と肩を並べる程のようである。
私が求めるスペックを満たす製品としては、コスパの極めて優れた、唯一無二のものと言っていいだろう。 私の場合はAmazon 公式ストアで購入したのだが、二日後には在庫切れになったので運良く買えたわけだ。 在庫が復活したら予備として買いたい。他の製品が値下げされれば別だが。
私がこの製品を買ったきっかけは、メンタリストダイゴの著書「超効率勉強法」を読んで、騒音のない環境で勉強や仕事をしたいと考えたからだ。その本には、勉強中に音楽を流すのは集中力を削ぐが、水流や風の音、鳥やコオロギの鳴き声といった自然音は集中力を高める効果があると紹介されていた。だから私はこのヘッドホンを使いつつ自然音も流して騒音をできるだけ打ち消そうと思う。
ノイズキャンセリングについての考察
今回初めてノイズキャンセリング・ヘッドホンを買ったわけだが、一つ分かったことがある。3万円程するハイエンドの製品なら人の声など中高音も十分に消せるが、それ以下のSoundcore Life NCのようなクラスだと十分に消すことはできない。したがって、そのようなヘッドホンでノイズキャンセルすると、環境音の中で人の声が際立つことになる。人間というのは人の声に敏感なので、ノイズキャンセルを行うことで 却って気が散る という結果になるのだ。
この問題を解決するには、中高音域もほぼ完全に消してくれる3万円程度のハイクラスの製品を利用するか、そのヘッドホンで小さくてもいいので音楽など別の音を流すと良い。
ヘッドホン市場の考察
今回、この製品を買うに前後して、いろいろなヘッドホンの性能について調べた。 そして思ったことが幾つかあった。
まず、ヘッドホン市場というのは、他の電化製品と比べて、ファッション性が高いという特質があることだ。同じ性能でもメーカーによって価格は数倍も異なる。そして、発売から数ヶ月経つと価格が大幅に下がる。
5万円以上するような製品は、ハッキリ言ってボッタクリだ。人の可聴域を遥かに超える音に対応させていたり、無意味に材質に拘っていたりして、なんだかもうブランド志向を超えて最早オカルトである。