「Factfulness(ファクトフルネス)」 – ハンス・ロスリングの感想。
第九章 犯人探し本能
ジャーナリストに「予防接種」「女性の教育」のクイズを出したところ、正答率が一般人の平均より低いという結果が出たという。
著者は「ジャーナリストらは悪意を持ってドラマティックな報道をしているわけではない」と指摘する。ではなぜ、高学歴で知識豊富なはずの彼らが一般人より認知が歪んでいるかというと、現実をドラマティックに認識してしまっている人がジャーナリストを目指すからだ。つまり、報道業界には、現実に対して過度にドラマティックな認識を持つ人を選別するスクリーニングが効いているのだ。