無料の和訳対応の自動翻訳サービスとして最も有名なのは「Google翻訳」だろう。さすがあの技術力のあるGoogleが提供するサービスなだけあって、翻訳精度は高い。また、音声読み上げや辞書機能もあって便利だ。
しかし実は、この Google翻訳を超える翻訳精度や機能を持つものがある。そこで、数十種類ある 無料自動翻訳サービス の中からおすすめのものを挙げた。
翻訳精度がGoogle に近いもの
次の3つは、翻訳精度がGoogle 翻訳に近い。
昔は精度が低かったが、いつの間にか劇的に上がっていた。これは昨今の機械学習の実用性の向上が寄与している。
Bing翻訳は音声読み上げ機能もあるが、音の質と大きさに難点がある。同様にReversoも音声読み上げ機能があるが、こちらはなぜか読み上げが途中で切れてしまう。
おすすめ1: Google 翻訳
Google 翻訳 の最大の特徴は、その翻訳精度の高さである。更に、音声読み上げ機能もあり、リスニングの勉強にもなる。
比較的長い文だと正しく翻訳されないのが玉に瑕。
また、翻訳元のテキストエリア内の単語を選択すると、その単語の意味が表示されるという辞書機能付きだ。まさに死角のないサービスである。
おすすめ2: みらい翻訳
みらい翻訳は、日本企業が開発した翻訳エンジンで、情報通信研究機構(NICT)の技術が用いられている。驚くべきはその翻訳精度で、Google翻訳すらも凌駕しているのだ。
欠点は、翻訳時にエラーが発生することがあることだ。その時はページを再読み込みすると直る。
音声読み上げ機能も付けてくれたら敵なしだ。
おすすめ3: CROSS-Transer
意外と凄いのがこのCROSS-Transer。これも日本企業が開発したものだ。知名度は非常に低いが、Infoseek翻訳に用いられているエンジンだ。
翻訳方法として「逐語翻訳」と「ニューラル機械翻訳」の2つが用意してある。両者はアルゴリズムが全く異なるので、翻訳結果も異なる。
翻訳精度は、Google翻訳やみらい翻訳と比べると少し劣っている。 そんなCROSS-Transerの凄いところは、逐語翻訳において「語句の参照」が出来るということだ。Google翻訳は単語ごとの辞書機能はあるが、 CROSS-Transerは複数の単語を組み合わせた語句を翻訳元と翻訳先でお互い参照できる。これは逐語翻訳ならではの機能で、英語の勉強をする上でとても役に立つ。
かつては、Google翻訳やBing翻訳も語句参照の機能があった。しかし機械翻訳に取って代わられたことで出来なくなり、いま語句参照ができるのはこれだけだ。
私の使い方
英語の勉強の為に日々自動翻訳サービスを使っているが、主にGoogle翻訳とCROSS-Transerを使っている。この2つがあれば、単語や語句の意味を調べることやリスニングも出来るからだ。異なるアルゴリズムを持つサービスを用いることで、解釈の質を高める意味もある。