私が今使っているノートパソコンは「Lenovo ThinkPad L540」だ。2016年に購入して4年間使っているが、法人向けで頑丈に作られているのか、故障は特に無い。
しかし性能の低さは気になっている。HDDの読み書きが遅いことに屡々苛立っていて、購入時からSSDを選んでおけば良かったと後悔しているほどだ。また、外出先で低負荷の作業でも3~4時間程しか使えないのでバッテリーの持ちにも不満があった。 WiFiの電波の掴みもスマホと比べて弱い。
そこで新しいノートパソコンを買うことにした。
中古品も検討
ネット上では「中古品なら格安で買える」との情報があったので、中古品もamazon や価格ドットコムなどで探してみた。ところが案外安くない。
また、所望のスペックの製品を探すのが難しいという問題にもぶつかった。価格ドットコムは製品検索時にCPUのPassmark score でソートできるが、そういった機能は中古品についてはないのだ。
ヤフオクやメルカリなど個人での出品物ならもっと安いだろうが、リスクもあるので辞めておこう。
Macbookも検討
将来、iOS向けのappを開発する機会があるかもしれないのだが、ネット上の日本人のエンジニア達の話によると、 iOS向けのapp をWindows で開発するのは難しいという。なのでMacbookも考慮に入れておこう。
しかし調べてみると、Macbook はWindows搭載機の二倍もする。「MacBook Air 1800/13.3 MQD32J/A」なんて11万円もするが、CPU性能がPassmark 2600程度 というローエンドなので三倍くらいだ。何というボッタクリだ。まあ、Apple製品は価格が競合製品の二倍ほどするのは知っていたが、やはりこんなものを買おうとは思わない。
スマホやイヤホンに関しては他社の同性能の製品の2倍だが、デスクトップパソコンに関しては、Windows搭載機の4~5倍もする。こんな物を買うのは、余程の金持ちか機械音痴だろう。
Apple 製品のパソコンのCPUにはIntel 製品が使われている。一般的なメーカーはCPUの開発元を当然公開しているのだが、Apple はなぜか非公開であるため、性能を調べるのが面倒だ。ここで気づいたのだが、Appleは「全ての部品がApple製品である」と顧客を誤解させるために隠しているのだ。情報弱者の為の商品というわけだ。
さらに調べると、実はMac OS をcloud 上で利用するサービスがあることをある英語のブログ で知った。20 USD / month で使えるというのだから好便だ。これを使えば、Macbook を買うために15万円も追加で出費する必要がなく、遥かに低い費用でWindows環境でiOS向けappの開発ができる。
それにしても、日本人からこういった情報が出てこなかったということは、日本人エンジニアの英語力の絶望的な低さを表しているのではないか?
DELLの高コスパ製品を購入
結局、購入したのがDELLの「Inspiron 14 5000 プレミアム Ryzen 5・8GBメモリ・256GB SSD・Radeon Vega8搭載モデル」。 30日まで20%引きで50000円程。 価格ドットコムで前々から目をつけていたが、ここ数日で人気ランキング一位になっていた。
今まで使っていたPCと比べると、CPUはマルチコア性能では4倍、シングルスレッド性能では2倍。iGPUに至っては7倍ほどある。ThinkPad L540 は35000円ほどで買ったので、価格は1.5倍になっているが、演算速度は5倍だ。 iGPU の異様な高性能を考慮すると、ノートパソコンとしてはハイエンド・クラスのCPUと言える。
補助記憶装置の容量は半分になったが、それでも十分だ。
今まで使っていたThinkPad L540 と今回購入したInspiron 14 5000のスペックを比較してみよう。
ThinkPad L540 | Inspiron 14 5000 | |
---|---|---|
画面 | 15.6 inch | 14 inch |
重量 | 2.6kg | 1.5kg |
CPU | Intel Celeron 2950M | AMD Ryzen 5 3500U |
Geekbench 3 single | 1900 | 3600 |
GEEKBENCH 3 Multi | 3300 | 12000 |
Cinebench 11.5 single | 0.86 | 1.7 |
CINEBENCH 11.5 Multi | 1.6 | 7.8 |
iGPU性能 | 180 | 1200 |
コア数 | 2 | 4 |
TDP | 35W | 15W |
補助記憶 | HDD 500GB | SSD 256GB |
RAM | 2GB | 8GB |
バッテリーに関しては、構成がほぼ同じInspiron 14 5000モデルで12時間という報告がある。消費電力も少ないし、ThinkPad L540より数倍長持ちしそうだ。
マルチコア性能に関しては、次のように高価格帯で同様にコスパのいい製品があった。
- Inspiron 14 5000 プレミアム Core i5 10210U・8GBメモリ・256GB SSD搭載モデル
- m-Book K700SN-M2SH2-KK 価格.com限定 Core i7/16GBメモリ/256GB NVMe SSD+1TB HDD/MX250/15.6型フルHD液晶搭載モデル
しかしシングルスレッド性能に関して言えば、「New Inspiron 14 5000 プレミアム」は圧倒的にコスパが高い。また、iGPU性能は他のものより3倍ほどだ。 これらを総合的に鑑みると、やはり「Inspiron 14 5000 プレミアム Ryzen 5」しかないだろう。
注文からの流れ
28日に注文した。到着日は4月27日だそうだ。一ヶ月先とだいぶ長いが、恐らくこの期間は「予想される最大の期間」であり実際はもっと短くなるだろう。口コミによれば2週間程度で到着しそうだ。でも、Covid-19の影響でサプライチェーンに停滞があるとすれば納品が長引くという可能性もある。
04-13にオーダー状況が「 出荷済み – 国内配送センターへ輸送中 」になった。Covid-19の影響で国際便の数は減っているので、もし船便で国内に届くとしたらかなり日数がかかるだろう。
今使っているThinkPad L540において、4月から、今まで滅多に出なかったブルースクリーンが出るようになった。ちょうど寿命を迎えつつある様だから、早く届くと良いな。
04-21に佐川急便から出荷された。3日以内には届くだろう。