「完璧主義」を著者の実体験踏まえ分析(原因・特徴) 心理学

私には幼い頃から過度の完璧主義の性質があり、それに苦しんできた経緯がある。そこで、心理学に於ける「完璧主義」を私の実体験も踏まえて分析してみた。

完璧主義に陥る原因

自己愛が過剰
「自分は完璧な人間である」という誇大な自己概念を持っていると、その自己概念を維持するためにあらゆる事を完璧にこなそうとする。
自己肯定感が弱い
自己肯定感が弱いと、些細な失敗を犯しただけでも強い不安に陥る。
長期的な目標を持っていない
人は目標を持っていなければ不安に陥る(同一性拡散)。そうなると、小さな課題に対して過度に執着してしまう。

完璧主義者の特徴

白黒思考
    • ある課題に対して「完璧にこなせない」と判断すると、その課題を完全に放置してしまう。
    • 目標が曖昧な課題に対しては、無関心であったり、「目標が明確な課題」にすり替えてしまう。
他者への過度の期待
自分が課題を完璧にこなしている、或いはこなそうと努力しているので、他者に対しても相当の結果や努力を期待してしまう。一般的には他者はその期待に応えてはくれないので、「自分が頑張っているのに彼は怠けている」と他者への怒りが生まれる。これにより対人関係が不安定化する。

完璧主義者へ贈る言葉

若者にとって、様々な課題に挑戦することの意義は、「自分の得手不得手を見極めること」にある。その課題に成功すれば、自分の得意分野を知れる。失敗すれば、自分の不得意な事を知ることが出来る。そうやって自分に適した仕事を見つけることに繋がるのだ。だから若者は、目先の目標に対して、失敗を恐れず挑むべきなのだ。

目先の目標に過度に拘ってしまう完璧主義者のあなたが本当に拘るべきなのは、「人生の成功」である。目先の目標というのは、それを実現するための手段に過ぎない。
もし、あなたが「自分にとっての”人生の成功”とは何かが分からない」というのであれば、多くの人に出会うと良いだろう。そうすれば、社会の中での自分の立場を知り、大切な人に出会えるかもしれないからだ。

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