高校化学 東京工業大学2005 (平成17)年度 前期入試問題の解説

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  • (2)沸点とは、液体の蒸気圧が外圧と等しくなる温度のこと。特に断りが無ければ外圧は大気圧を指す。よって溶質が溶解しているか否かに関わらず、溶液の沸点における蒸気圧は大気圧に等しい。
  • (4)シュルツ・ハーディの法則によると、電解質のイオン価数が1増えると凝析効果は60倍になる。
  • (5)デンプンは親水コロイドなので、多量の電解質によって塩析する。

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圧力の単位が[atm]だが、[Pa]と同じように計算できる。問iiはモル比 = 分圧比を使うと速い。

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速度定数は、温度と触媒によってのみ変化する。

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  • (4)NaHSO4 は強塩基NaOHと強酸H2SO4 による塩だが、H2SO4 は二段階電離するので溶液は酸性となる。一方NaHCO3も酸性になりそうだが、HCO3 は水溶液中で不安定なため、H2O +CO2 に分解するため塩基性となる。
  • (5)一般に、二段階電離において、二段階目の電離度は一段階目と比べて遥かに小さい。

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(4)銑鉄は数%の炭素が含まれているため脆い。そこで転炉で酸素と反応させCO2 として除去して鋼とする。

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  • (エ)熱濃硫酸は酸化剤として働いた後はSO2となる。ちなみにSO2 は還元剤として働いた後は SO42-となる。
  • (オ)硫酸の第二電離は、電離度が小さい事とHClの存在によって起きにくい。

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チオ硫酸ナトリウムの酸化還元反応はマニアックだが、反応式は与えられているので大丈夫。酸素飽和濃度という概念が見慣れないので、現行課程では扱ってないのかもしれない。

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(問iv)燃焼に際して化合物Aが持つ酸素原子も燃焼に寄与することに注意。

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  • (2)グリセリンの硝酸エステルはニトログリセリンと呼ばれ、爆薬や狭心症治療薬となる。ニトロセルロースも硝酸エステルだ。
  • (6)酵素は強い選択性を持つのが特徴で、主な酵素と基質は一対一に対応している。スクロースにはインベルターゼ、デンプンにはアミラーゼ、マルトースにはマルターゼが作用する。

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ゴムが一種類のモノマーから構成されている場合、そのモノマーの炭素数は4である。具体的にはイソプレン(天然ゴム)、1, 3-ブタジエン(BR)、クロロプレン(CR)がある。

合成繊維や熱硬化性樹脂が主に縮合重合なのに対して、ゴムや熱可塑性樹脂は主に付加重合だ。

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