高校公民(倫理政治経済) センター追再試験 H31 (2019)年度の解説

問題, 正解

本試と比べて明らかに難しい。

第1問

問3

(1)(2)1997年成立の臓器移植法は、本人の意思表示に加えて家族の承認も必要な厳格なものだった。その後2009年の改正により、本人の拒否の意思表示が無い事と家族の承認がある事で移植できる、と大幅に緩和された。

問4

「統合した自己の獲得」は老年期の課題。「孤立や人生の停滞に向き合う」のは成人期。「自分とは何か」というアイデンティティの問いは青年期の課題である。

問5

サイードは異国趣味の意味を持っていた「オリエンタリズム」を再定義し、西洋人の東洋世界に潜在的に抱く差別的な見方として用いた。

第2問

問1(3)本居宣長は「惟神の道」を提唱し、生まれついたままの真心に立ち返るべきとした。

問6の「新しき村」を建設したのは武者小路実篤。

第3問

問3は、道徳感情論での主張を題材にしている。

問5(3)「一切衆生悉有仏性」を主張したのは大乗仏教であり、部派仏教に否定的な集団が大衆部仏教から発展させた。

第4問

問1

「経済表」はフランソワ・ケネーの重農主義を説いた著作。フリードマンの「選択の自由」はあまり知られていないのでは?

問5

マニアックな問題。1969年に鉄鋼の自主規制、1981年に自動車の自主規制、そして1988年にスーパー301条が設立された。

問7

労働力移動が自由化されるという事は、供給曲線が左右の向きにずれるという事だ。

X国で賃金が下落したという事は供給量が増加したという事なので、供給曲線が右にずれて均衡点はCになる。Y国では逆に左にずれてDとなる。

第5問

問1(3)は損失補償請求権である。

問4、問5は重箱の隅をつつくような問題だ。問5のAは地方交付税、Bは地方債、Cは給与関係経費、Dは公債費。

第6問

問1

(2)ロックは立法権の執行権・同盟権 に対する優越を説いた。

問3

これも高難度。

  • (1)国際司法裁判所(ICJ)は自治的な地位を持つ。
  • (3)常設仲裁裁判所は1899年に設置された。1921年に常設国際司法裁判所が国連の下で設置された後、1945年にICJに引き継がれた。

問4

これもマニアック。

  • (2)第一審のみ。
  • (3)少年院送致は「おおむね12歳以上」である。

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