資源としての「思考力」と「体力」の使い方の方針

人間は特殊な資源を持っている

人が持つ「資源」には様々なものがある。例えば、お金、時間、思考力、体力などだ。

これらは当然ながら量が有限なので、無駄にしてはならず、計画的に消費すべきだ。例えば自分の所持金を、無計画にすべて一日で使い切るのは良くない。

ところが実は、人は「消費しても後から自動的に補充される」という特異な性質を持つ資源を持っている。それが思考力体力だ。

これらは、食事や睡眠などの十分な休養を取れば完全に回復する。もちろん、食事や睡眠をするにもお金や時間という資源を消費するわけだが、そのコストは思考力や体力を消費して生み出した便益と比べれば微々たるものである。

思考力と体力の特異性はまだある。これらは、使えば使うほどその資源量の上限値が増えるのである。いわゆる「成長」という現象だ。これはひいては高齢化した際の老化防止にも寄与する。

思考力と体力を贅沢に使おう

消費してもほとんどタダで充填される、さらに量が増えるという資源は、フルに使ったほうが良い。

思考力に関しては、起きている間は常に脳をフル稼働させておくのが理想だ。

人は忙しいとき、往々にして睡眠を削りがちだ。しかし睡眠不足の状態だと思考速度が下がり、仕事の質が下がることに繋がる。したがって睡眠は十分にとるべきだ。

高齢者などは「脳トレ」といって体操やパズルをするが、脳の活性化以外に本人にも社会にも生産性がないので私からすればバカバカしい。それなら労働やボランティア活動をすれば生産的であり、なおかつボケ防止にもなる。

体力に関しても、出し惜しみはしてはならない。

歩いて移動するところを走るようにすれば、体力を消費しながら時間資源を節約できる。

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