私はPC に於ける日本語入力方式として、今まで約15年に渡ってローマ字入力方式を使ってきたが、からカナ入力を習い始めた。
私は毎日、報道番組の内容を即時記録しているのだが、これには高い文字入力速度が必要だ。
私の文字入力速度は世間一般と比べて高い方だが、それでも報道番組の内容を即時記録する際は追いつかない場合が多い。そしてここ数ヶ月、「カナ入力の方が文字入力の効率が良さそうだ」と感じていた。
調べたところ、文字入力速度はカナ入力の方がやはり速い様なので、カナ入力を習い始めた。
何方が効率が良いか?
カナ入力とローマ字入力は、何方が効率が良いのだろうか?
Internet 上では、それぞれ推挙する声がある。そこで、数多の意見の中から参考になるものを抽出するために、次のような基準を設けた。
- それぞれの入力方式での入力が熟練した際の効率性の差を示している。
- 発言者がkey 入力の専門職。
- 情報の信頼性が高い。
- 主張に具体性や根拠の有効性がある。
- 発言者が名無しでない。
これらの基準を概ね満たしている意見を次に挙げた。
NICOLA の打鍵数と入力速度比較に拠ると、カナ入力はローマ字入力より1.3倍速いようだ。
- かな入力 – パソコン
ローマ字入力自体はガシャガシャ一生懸命キーボードを打っても議事録の打ち込みが遅れることが多かったのですが、かな入力ではキーボードの音はゆっくりなのに議事録は余裕で作成できるようになりました。
カナ入力方式は後から習い始めたにも関わらず、実用的な場面に於いて、効率は大きく上がったらしい。
- 鶴子
一発で打てるカナ入力の方が、私は断然速かったですね。
- 結城
腱鞘炎になったのをきっかけに、「ローマ字入力」に切り替えました。
- 肉球
シフトキーを使う場面も多く、小指が疲れます。シフト以外でもとにかくホームポジションから離れつつの小指の出番が多いので本当に疲れます。
カナ入力は、手が小さい場合は手への負担が大きいようだ。但しこの問題は、手の初期位置を右上に上げる事で解決できそうだ。
調べた結果、カナ入力の方が効率が良いことは間違いない。
特に私の場合は、報道番組の内容を記録する際に、その内容を要約しながら書いている。これは、報道内容を理解しながら更にそれを要約するという事なので、高い思考能力を要する。ローマ字入力はローマ字かな変換の際にどうしても無意識にも思考力を消費してしまうので、報道の記録に悪影響が出る。カナ入力ならばこのような負担が減ることが期待できる。
カナ入力の習得
私はカナ入力の打鍵速度を高める上で、特別に訓練を行うことはしない方針を採った。
入力作業の内、速い文字入力が必要な作業はローマ字入力を用いて、それ以外はカナ入力を使う。これならば、普段通りの生活の中でカナ入力を習得出来るので一石二鳥だ。
触鍵法について詳しく調べた。
私は今まで、一般的な「手の初期位置」は考慮しないでkeyboard を打ってきた。この初期位置について調べて、この位置だとBS key に全く届かないので驚いた。
主なkey の全てについて、少なくとも指2本は動かさなくても押せる様に、左人差し指を”す”、左小指を”ち”、右人差し指を”ら”、右小指を”む”に置くことにした。
私は今までShift key やCtrl key は左側のものだけを使ってきたが、指の初期位置からは押し難いものも有るので、両方のkey を適宜使い分ける事にした。特にCtrl key は、C key やV key との同時押しに用いるが、指の初期位置からの使い易さを考慮して右側のみを使うようにする。
1週間使ってみて、各key の位置を凡そ覚えた。完全に覚えるには1カ月程要るだろう。
文字入力速度は、key の位置を確認しながら打鍵しているので極めて遅い。故に仕事で用いれる水準には程遠い。文字入力速度を、私のローマ字入力を使った水準にまで到達させるには、3カ月ぐらい掛かりそうだ。更に、成熟の域に達するには、1年掛かるだろう。
1カ月間使って、key の位置は完全に覚えた。文字入力速度は、私のローマ字入力の水準にはまだまだ及ばない。
3カ月使っているが、未だに打鍵誤りがあり、ローマ字入力の水準には達していないと思われる。十分に慣れるまでに半年は掛かりそうだ。
半年間使ってみて、漸く十分に慣れてきたと思う。打鍵の早さは、体感的にはローマ字入力よりカナ入力の方が優れていると思うが、精密な比較は未だしていない。
親指シフトを知る
入力方式について調べていると、「親指シフト」というものも有ることを知った。
日本能率協会の調査に拠ると、親指シフトの入力効率はカナ入力の1.3倍だ。これは驚くべき速さで、使ってみたいと思った。
ただし、親指シフトはkey 配列が一般のものとは異なるので、一般のkeyboard で利用するには、emulator を導入する必要がある。したがって、職場などの他人が所有するPC では使えない場合がある。
また、一般のkeyboard を用いる場合は、出力する文字とkey に記されている文字が対応していないので、覚えるのに苦労するのは間違いない。
それでもこの入力効率は迚も魅力的である。そこで、「親指シフトを使えない場面ではカナ入力を使う」という二刀流を考案した。私は今、ローマ字入力を使えるが、さすがに3つの入力方式を覚えるのは無理だろうから、ローマ字入力方式は今後使わないようにして、親指シフトとカナ入力に専念すると良いだろう。
カナ入力に十分に慣れたら、親指シフトを習得してみようと思う。